じゃんがらレポート[橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2013]

tumblr_inline_mp1e3tx2aI1qz4rgp先日愛知県豊田市で行われた奇跡の祭り「橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2013」。
そちらに福島県いわき市の磐城じゃんがら遊撃隊が出演した際のレポートをプロジェクトFUKUSHIMA!IWAKI!!のサイトに寄稿しました。撮影はケイコ・K・オオイシです。

昨年はいわきに行き、同プロジェクトのUSTREAM番組にも出演させていただきましたが、今回あらためてじゃんがら念仏踊りの力強さ、凄みを実感しました。そんな興奮をテキストに込めている間に、思いもよらぬ長文になってしまいました。お時間のあるときにでもどうぞ!

じゃんがらレポート[橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2013]
http://pj-fukushima-iwaki.tumblr.com/post/53997221677/soul-beat-asia-2013

CDジャーナルWEBの連載11回目がアップ!

artist1CDジャーナルWEBの連載「大石始 presents THE NEW GUIDE TO JAPANESE ROOTS MUSIC」の11回目がアップ。この連載では民謡や日本の伝統芸能を新たな視点からアプローチしてるアーティストをご紹介していますが、今回は沖縄を拠点にマイペースな活動を続ける青柳拓次さん(LITTLE CREATURES)をお迎えしました。
2010年のソロ『まわし飲み』に横たわっていた日本のルーツカルチャーへの思い、同作にも参加されていた木津茂理さんとの民謡レッスンの話、そして震災以降に芽生えた意識を反映させたニュープロジェクトの話など、他にはないインタヴューになったのではないかと思います。ぜひチェックしてみてください。

「THE NEW GUIDE TO JAPANESE ROOTS MUSIC」VOL.11:青柳拓次
http://www.cdjournal.com/main/special/the_new_guide_to_japanese_traditional_music/653/11

B.O.N’s Recommend discs 8 – VARIOUS ARTISTS / 街角のうた 書生節の世界

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VARIOUS ARTISTS / 街角のうた 書生節の世界(大道楽レコード)
ソウル・フラワー・モノノケ・サミットの95年作『アジール・チンドン』で添田唖蝉坊を知り、さらにディープな日本の歌を知りたくなってこのコンピレーションを買った。唖蝉坊が切り開いた壮士演歌の先に華開いた大正時代の書生節が収められており、江戸の大道芸と昭和のレコード歌謡の狭間で歌われたユーモラスな楽曲が並ぶ。壮士演歌同様、どの曲にも社会風刺がピリリと効いていて、つい〈日本のカリプソ〉などとも呼びたくなってしまう。細川周平さんと岡田則夫さんのライナーノーツも実に読み応えがある。これぞマスターピース。(大石始)

B.O.N’s Recommend discs 7 – 小杉真貴子 / 佐渡おけさ(新潟県民謡)

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小杉真貴子 / 佐渡おけさ(ビクターレコード)
熊本は牛深で生まれ、日本各地へと伝搬された“ハイヤ節”系民謡のなかでももっとも広く知られているのが、新潟は佐渡育ちのこの歌かもしれない。68年に発表されたこのシングルは、途中で“ぞめき““選鉱場”というパートが入るヴァージョン。ハイヤ系特有の三味線の南方系ループで始まり、太鼓がビートを刻み始めると同時にテンポアップしていくキラーな仕上がり。新潟生まれの民謡歌手、小杉真貴子のどこまでも伸びる歌声も実にソウルフルで、ゴスペル的なフィーリングすら放出。彼女にとってはデビュー直後の録音となるが、その歌唱はすでに圧倒的だ。(大石始)

B.O.N’s Recommend discs 6 – 四代目・堀込源太 / 八木節(栃木・群馬県民謡)

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四代目・堀込源太 / 八木節(ビクターレコード)
日本民謡屈指のファンク・チューン!もともとは幕末のころ八木宿(栃木県足利市福居町八木)で歌われた盆踊り歌。そのルーツには諸説あるが、幕末の大ヒット曲だった越後の“新保広大寺くずし”が八木でローカライズされ、同地の盆踊り歌の名手だった堀込源太(1872〜1943)が国定忠治の物語を折り込むなどして現在の形になったとされる。アフロ的とも言えるビートから高揚感溢れる歌い出しに至るスリリングなイントロが鳥肌モノで、一種のディープ・ファンクとして聴くことも可能。ファンクネス漲る四代目・堀込源太の歌唱も素晴らしい。(大石始)