鹿児島・いちき串木野市の「市来の七夕踊り」

土曜から先ほどまで鹿児島に行ってきました。
目的はいちき串木野市大里地区で行われる「市来の七夕踊り」。この祭りの目玉は「つくいもん」と呼ばれる虎・牛・鹿・鶴をモチーフとした大きな張り子。なかでもほとんどネコにしか見えない虎の動画をYoutubeで見て一目惚れした僕は、念願叶って市来を訪れることができたのでした。

ほとんどジブリの世界から抜け出してきたような「つくいもん」のチャーミングさ(でも、時に凶暴)、彼らに続く行列に「琉球人」をモチーフにしたキャラクターが存在するおもしろさ、そして薩摩半島特有のカラフルな装束に身を包んだ太鼓踊り。そうした一行が青々とした水田のなかを練り歩いていく光景は、ほとんど中世の神話的世界から飛び出してきたかのよう。そして、その水田の横には一見しただけでは道祖神かと思った「田の神」の石像が。薩摩の農耕社会と祭祀の関係性や、虎が実は朝鮮半島の虎をモチーフとしていることなど考えるべきことはあまりに多く、とても貴重な旅になりました。やはり南九州文化圏はめちゃくちゃおもしろいです!(大石始)

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