9月1日から3日までの3日間、奄美大島へ行ってきました。
目的は奄美大島の秋名という集落で行われるショチョガマ/平瀬マンカイという2つの儀式と、その日の夜に奄美大島最北端、笠利で行われる八月踊り。古来からヤマト(薩摩)と琉球の文化からの影響を受けながらも、独自の文化を発展させ、現在もその痕跡を残す島、奄美。そのディープさにノックアウトされた取材旅行となりました。
ショチョガマは秋名の山中に作られた小屋の上に男衆が乗り、日の出と共にその小屋を揺さぶって倒すという農耕儀礼。僕らも深夜からスタンバイし、早朝の日の出の瞬間に立ち会うことができたのですが、小屋を倒した後、一斉に八月踊りへとなだれ込むシーンには鳥肌が立ちました。あの爆発するような祝祭感はしばらく忘れることができなさそうです。
午後は同じ秋名の浜辺で行われる平瀬マンカイへ。こちらは浜辺に立つ2つの岩の上にノロたちが乗り、歌と祈りを捧げるというもの。素朴でありながらも、深い歌と踊りにこれまた大感動……。
その日の夜は最北端、笠利の佐仁集落で行われる八月踊りへ。
奄美の八月踊りは男女が歌を掛け合う、中世の歌垣(http://ja.wikipedia.org/wiki/歌垣)の影響を色濃く残すもの。しかもこの佐仁集落は芸能の盛んな土地でもあるため、素晴らしい歌声の持ち主ばかり。翌日は保存会の会長さんであり、島唄の唄者でもある前田和郎さんに取材させていただいたのですが、こちらもメチャクチャ興味深いお話を聞かせていただきました。ただ、充実した取材であればあるほど、次の取材への課題とお題が出されるのは毎度のこと。今回もとてつもなく大きな課題をいただいた気がしています。
なお、今回はサックス奏者でもある友人のKOYOくん(129th.StreetBand、THE TCHIKY’S)とそのご家族・友人のみなさまに大変お世話になりました。本当にありがとうございました!
KOYOくんのサックスは本当に素晴らしいので、ぜひ聴いてみてください。
今回の取材の成果は来年上半期にアルテス・パブリッシングから出版される旅紀行本に掲載予定。また、旅先でたっぷり撮影してきた映像は来年からスタートさせようと思っているB.O.Nプレゼンツのイベントでご紹介できればと思ってます。こちらもお楽しみに!