小杉真貴子 / 佐渡おけさ(ビクターレコード)
熊本は牛深で生まれ、日本各地へと伝搬された“ハイヤ節”系民謡のなかでももっとも広く知られているのが、新潟は佐渡育ちのこの歌かもしれない。68年に発表されたこのシングルは、途中で“ぞめき““選鉱場”というパートが入るヴァージョン。ハイヤ系特有の三味線の南方系ループで始まり、太鼓がビートを刻み始めると同時にテンポアップしていくキラーな仕上がり。新潟生まれの民謡歌手、小杉真貴子のどこまでも伸びる歌声も実にソウルフルで、ゴスペル的なフィーリングすら放出。彼女にとってはデビュー直後の録音となるが、その歌唱はすでに圧倒的だ。(大石始)
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